Tuesday, May 23, 2006

CDR

 ロンドンの新レーベル<burntprogress>がコンピレーションCD『burntprogress 1.1』をリリースした。イヴェント<CDR>にてチャンスを掴んだ、ほぼ全て無名の新人ばかり。音楽の幅は、ロービート・ブレイクビーツからブロークン・ビーツ、エレクトロニカ、テック・ラガ、ユニークなヴォーカル・ハウスなどなど、いずれも個性的なものばかり。
 このイヴェント<CDR>を行いつつそれをレーベルの段階まで引き上げたのは、UKエクスペリメンタル・ブレイクビーツ/プログラム・サイエンスの長、元Attica BluesのTony Nwachukwu。イヴェントの都度デモを公募して、プレイするのはCDRのみという非常にユニークなコンセプト。しかしそこには、世界音楽社会に対する彼なりの見事な洞察力が活かされていると思う。市場を壊滅的状況へ追い込んだ元凶のひとつCDRの特性を逆手にとった建設的な試みは、当初小規模で始まったものの、現在ではヨーロッパ・ツアーをも経験するほど大きく発展したとか。成長したパーティの次のステップは、そこで育った作品の発表であった。ここ数年で大きく様変わりした音楽シーンに、彼は先を見据えながら果敢に対応していっている。彼の挑戦的姿勢は全く曇りを見せていない。なんとも愛すべき音楽家ではないか!